登場人物
年齢:25 / 性別:女 / 身長:142cm

喫茶店『緑飴』の経営者。折りたたみ傘を広げて乾かさなかったので、カビが生えてしまった。
五百木 冬風 (いおぎ ふゆか)
年齢:22 / 性別:女 / 身長:157cm

未虎と話が合う客。雨音を聴くアプリで睡眠改善できるか試してみたが、なかなか上手くいかない。
雨。喫茶店『緑飴』店内──。
フユカ「空が暗いから雨が降るかもなー、って思ったのですが……」
ミトラ「雷が鳴るほどに中々激しい雨だな」
フユカ「商店街がアーケードで良かったって本当に思いましたよ」
ミトラ「天気予報を裏切る雨だからか、たくさんの人がこの商店街に駆け込んでいるなー」
フユカ「雷は苦手ですが……雨の喫茶店は悪くないですね」
ミトラ「heidi.(ハイヂ)の曲にあったよな」
フユカ「あー、厳密には"雨と喫茶店"ですね」
ミトラ「ああ、そうだったか。五百木(いおぎ)は雨は苦手なのか?」
フユカ「雨は何とも言えないですね、曇りは好きですよ。どちらかと言うと、天気が良すぎるのがちょっと苦手です。未虎(みとら)さんは?」
ミトラ「昔は大好きだったぞ。独りで居てばかりだったから、そんな時は雨がピッタリでな。傘を差さずにわざと濡れながら歩いていた、イタイ思い出だ。しかも全く風邪ひかなかったんだ」
フユカ「独り、ですか……。今はどうなんですか?」
ミトラ「今は移動手段が狭まってしまうから雨は苦手になったな。でも雨ソングは好きで今もよく聴くんだが」
フユカ「良いですね、雨ソング。cali≠gari(カリガリ)の"冷たい雨"ですか?」
ミトラ「よく分かったな。石井さんボーカルのバージョンしか知らないんだけどな。あとはムックの"雨のオーケストラ"、ROUAGE(ルアージュ)の"胸に降る雨、胸に咲く花。"、Fatimaの"消せない雨"等だ」
フユカ「名曲ばかりですね。他にはシドの"私は雨"、DEAD ENDの"I CAN HEAR THE RAIN"も良いですよね」
ミトラ「雨自体どんよりとしているんだが、曲は不思議とその緩やかさが良いよな。Fatimaのようにアップテンポの曲もあるんだが」
フユカ「そうなんですよ。雨のプレイリストでも作ろうかなー」
ミトラ「お、それは良いな。完成したら共有してくれ!」
フユカ「勿論です。考え中なので完成するか分かりませんが……それにしても、通り雨だと思ってたのに全然止まないですね」
ミトラ「そうだなぁ。ただ雨が降るとこの店にお客さんがよく来てくれるから、助かるのは確かなんだが」
フユカ「そういえばこのお店にアタシ以外のお客さん見たことないですね……結構来るんですか?」
ミトラ「商店街によく来る人ばかりだからほとんど知ってる顔なんだけどな。お店の人も来るし、意外とお客さん入ってるぞー」
フユカ「良いじゃないですか。ゲームのコーヒートークっぽい会話するんですか?」
ミトラ「そんなに物語っぽいものは無いな。でもそういうのあっても良いよな。ただ問題があるんだ」
フユカ「問題? 何かあるんですか?」
ミトラ「他のお客さんには絵が無いことだ。私と五百木しか無いだろ?」
フユカ「急にメタ発言……絵を追加するのにお金かかるのは確かですけど……」