実際に散歩した内容をわざと写真なしで投稿する企画です。場所についてはGoogle Mapさんの地図を利用しています。
登場人物
年齢:25 / 性別:女 / 身長:142cm

喫茶店『緑飴』の経営者。桜と言えば、彩冷えるが大昔に発表した"下弦櫻"を聴いてみたいのだが、入手困難すぎてほぼ諦めている。
五百木 冬風 (いおぎ ふゆか)
年齢:22 / 性別:女 / 身長:157cm

未虎と話が合う客。桜と言えば、ムックの"燈映"は桜ソングで良いのかよく分かっていない。
三月下旬、某日──。
フユカ(ウォーキングのために県営中央公園に来たんだけど、総合体育館の駐車場は大会やってないけど車がやけに多く止まってるなー)
……なるほど、桜が結構咲いている。それにしても、めっちゃ人が多いなあ。ここってお花見スポットなのか……ん?
「ねえお母さん、桜が綺麗だね」
「ホント、来て良かったぁ」
……そっか。桜を見る機会って限られていることもあって、みんな楽しそうだなあ。……そうだ、ここはひとつ──
喫茶店『緑飴』店内──。
フユカ「未虎さん、お花見に行きませんか?」
ミトラ「それって2人で花見ってことか? ブルーシート用意しても良いが、寂しくないだろうか」
フユカ「いえ、飲み食いではなく見て巡ろうと思っていまして。どうでしょう?」
ミトラ「なるほど、その花見なら私も独りでよくやっているぞ。では私がオススメの花見スポットを教えよう」
フユカ「未虎さんオススメの場所があるんですか! これから県営中央公園に行こうと思っていましたが」
ミトラ「そこは行ったことないな。名所なのか?」
フユカ「とても綺麗ですよ。そこ行った後に未虎さんオススメのお花見スポットに行きましょう!」
ミトラ「それは良いな。では店を早めに閉めるとしよう」
フユカ「あ、それは申し訳ないので後日で良いですよ」
ミトラ「いやいや、どうせ暇だからな」
フユカ「そ、そうですか……」
ミトラ「おおー! これは圧巻だな! ここに花見スポットがあるなんて、知らなかったぞ!」
フユカ「アタシも昨日初めて知ったのですが、とても綺麗ですよね!」
ミトラ「昔は桜を見たところであまり響かなかったんだよな。花見って何なんだって。けど時を経ていき次第に桜の綺麗さに気づいたと言うか」
フユカ「花見って確かに陽キャのイメージありますもんね。未虎さんやアタシはまぁまぁ陰キャなので、桜を見ても『なにが花見だよ』って感じですよね」
ミトラ「そうだ。まあ桜というとセンチメンタルのイメージが強いかな。それは卒業シーズンに咲く花というよりか、別離になるのだが」
フユカ「Janne Da Arcの"桜"を聴いてからだったりします?」
ミトラ「ハハハ、少し恥ずかしいがその通りだ。あとはcali≠gariの"春の日"は良いよな」
フユカ「cali≠gari! "春の日"は最高ですよ! 桜をテーマにしたバンドの曲って色々ありますが、他に何かありますっけ……」
ミトラ「五百木はROUAGEの"桜花、繚乱。"って知ってるか?」
フユカ「あ~、ROUAGEは大好きですが、実はその曲を聴いたことがなくて……というのも、シングルのc/wで、そのシングルも入手が困難なんですよねぇ。いつか聴きたいと思っているのですが」
ミトラ「私も聴いたことがなくてだな。シングル「月のながめかた」だったよな、いつか手に入れいたいものだ。他はSINCREAの"桜舞い散る季節に君が夢見たこと"は聴いたことあるか? メンバーは現在FEST VAINQUEURで活動しているのだが」
フユカ「知ってますよ! ジャンヌのkiyoさんプロデュースということで当時聴いて、素晴らしいジャンヌフォロワーが誕生した! って喜びましたもん。解散は残念でしたが、HALさんとHIROさんが今も活動しているのは嬉しいですよ」
ミトラ「だな! あとは彩冷えるの"桜舞う季節に"だろうか。というか、さっきのSINCREAとタイトルが似てるな」
フユカ「ホントだ! この曲も好きですよ。歌詞はちょっとコメントしづらいですが。それと、ヴィジュアル系から逸れていいなら、アタシはいきものがかりの"花は桜 君は美し"が好きなんですよ」
ミトラ「分かるぞ、私もあの曲好きだ。イントロとアウトロが全く同じピアノの旋律、Bメロのファルセットの多用は聴いていて、水野良樹さんの天才っぷりが瞬時に分かったものだよな」
フユカ「お、未虎さんも好きでしたか。あの曲めちゃめちゃ好きなんですよ。あとFatimaの"サクラメイロ"も好きで……」
ミトラ「おっと、桜ソングの話題ばかりになってしまうな。ちなみにFatimaのその曲も名バラードだよな」
フユカ「あっ、桜の曲で盛り上がっちゃいましたね。ではそろそろ未虎さんオススメの桜スポットに行きますか。ここから近いですか?」
ミトラ「いや、守恒辺りなのでめちゃめちゃ遠いぞ。とりあえず小倉駅のモノレールを使うとしよう」
フユカ「ホントに遠いですね……」
ミトラ「さて、守恒駅に到着したぞ」
フユカ「この近くにあるブックオフにはよく行くんですよね。たまーに良いものがあったりするので」
ミトラ「私もここのブックオフはよく世話になっているぞ。では少し進んで行って……ここに川があるだろ?」
フユカ「はい、ここが未虎さんの言う花見スポットですか?」
ミトラ「そうだ、では進んで右を向いてみてくれ」
フユカ「……わ! 桜のトンネルじゃないですか! めちゃめちゃ凄いですよ!!」
ミトラ「そうだろ、マップに名称がある通り、どうやらこの桜並木は名所みたいだな」
フユカ「アタシ、素直に感動してますよ……。ここは調べてから知ったんですか?」
ミトラ「いや、実は適当に彷徨い歩いていた時にだな、まだ桜開花するだいぶ前にこの川に木々がたくさん立ち並んでいて、もしかすると桜が咲いたら凄い綺麗なのではないかと思い、春に出向いたら桜に満ちていたんだ」
フユカ「素敵な発見しましたね。ここ、花見スポットの中でも最高の場所ですよ。ここでまったりと桜ソングを聴きたいですね」
ミトラ「五百木が気に入ってくれて嬉しいぞ」
フユカ「これは気に入りますよ! 未虎さん、ここを教えてくれてありがとうございます!」
ミトラ「よし、ではこの後ブックオフに行くか」
フユカ「行きましょう! この花見の後にCD探しなんて最高ですね!」