登場人物
年齢:25 / 性別:女 / 身長:142cm

喫茶店『緑飴』の経営者。L'Arc-en-Cielの好きなアルバムは『DUNE』。
小永光 蘭那 (こながみつ らんな)
年齢:24 / 性別:女 / 身長:152cm

雑貨店『すかーれっと』の経営者。ラルクは有名な曲を知っている程度。
喫茶店『緑飴』店内──。
ミトラ「小永光はL'Arc-en-Cielを聴いたことあるか?」
ランナ「あたしはそんなに聴かないけど、ラルクは有名なバンドよね。確かヴィジュアル系と言うと怒られるみたいな話を聞いたわね」
ミトラ「ハハ、それは有名な話だな。私は初期しか聴かないゆえそのイメージしかないのだが、基本表で言わない方が良いだろう」
ランナ「むしろあたしは初期を知らないわね……」
ミトラ「そうか。私は元メンバーsakuraさんのドラムが好きというのもあって、アルバムは『True』までしか聴き込んでいないんだ。もちろんyukihiroさんも最高のドラマーだぞ!」
ランナ「でも初期だけとは言え、沙魚川さんがラルクを聴くのは意外ね」
ミトラ「では、TETSUYAさんの公式YouTubeで公開されているライブ映像を見て貰うとしよう」
ランナ「あら、やっぱり素敵な歌声ね。でもビッグネームにしては、会場がそんなに大きくない……あれ、ちょっと待って。メンバー構成が少し異なるような……」
ミトラ「そうか? でもベースはtetsuyaさんだぞ」
ランナ「ええ、たしかにあのtetsuyaさんよね。でもボーカル、hydeさん……かしら? って、バンド名がLike-an-Angel?! 何か違うわよ!」
ミトラ「やっと気づいたか。小永光が思っている通り、ボーカルはhydeさんではないんだ。こちらはラルクのトリビュートバンド、Like-an-Angelだ」
ランナ「やっぱりhydeさんじゃないのね。歌声も見た目もそっくりよ。tetsuyaさん、素晴らしいお方を見つけたわね」
ミトラ「私もライクの映像見た時、歌声がhydeさんにそっくりでビックリして声が出てしまったほどだ。私は根っからのラルクファンではないから全然アリなんだが、大ファンからすると複雑な気分らしいぞ」
ランナ「何となく分かるわ。例えば沙魚川さんが好きなバンドのリーダーが異なる人たちを集めてトリビュートバンドをやるって考えたらもやもやしない?」
ミトラ「まあな。だが、tetsuyaさんなりにライクをやりたかった理由があったはずだ。でないとラルクに徹するはずだからな。インタビュー等のエビデンスは所持していないから、心境等は把握していないのだが」
ランナ「そうねぇ。良い意味でtetsuyaさんほどのプライドの持ち主がトリビュートバンドをやるのだから、何か所以があるに違いないわね。ところで、ボーカルの方はjekyllさんと言うのね。名前はジキルとハイドから来てるのかしら」
ミトラ「そうだな。海外のミュージシャンゆえ、日本語は喋れないそうだ」
ランナ「そうなの?! さっきのライブ映像だと日本語の歌詞を流暢に歌っていたわよ!」
ミトラ「それほどラルク愛とhydeさん愛が凄まじいのだろう。ところで、ライクが発表された日時を知っているか?」
ランナ「いえ、分からないわ。いつなのかしら?」
ミトラ「エイプリルフールだ」
ランナ「……え! ということは、元々エイプリルフールのネタだったってこと?!」
ミトラ「と思うかも知れないが、ネタではなく本当に始動する告知だったんだ。四月一日に発表して惑わせるようにしたのは、tetsuyaさんらしいのではないだろうか」
「Like〜an〜Angel」
— TETSUYA OFFICIAL (@TETSUYA_STAFF) 2023年3月31日
2023.5.30 1st LIVE
“Like〜an〜Angel” are
Vo.xxxx
G.xxxx
B.tetsuya
Dr.xxxx
Don’t miss out!#LArcenCiel#LikeanAngel#ラルク#ライク pic.twitter.com/hw4LgQcpkJ
ランナ「この内容だとエイプリルフールの嘘とは思えないものね。それで今にちに至るまでライクが動いているって面白いわ。tetsuyaさんとjekyllさん以外のメンバー構成はどんな感じなのかしら?」
ミトラ「ギターはツインリードなのだが、ひとりはrenoさんだ。最近活動再開したViViDのメンバーでもあり、ダミアン浜田陛下のプロジェクトバンドで改造人間になったりしているぞ」
ランナ「凄い情報が聞こえてきたわね……改造人間?」
ミトラ「それは一旦置いておくとして。もうひとりはsakiさんで、かつてNEMOPHILAに在籍していて、今は様々なバンドでサポートミュージシャンとして活動している。ドラムは摩天楼オペラのhibikiさんだ」
ランナ「当然だけど、皆さん演奏が素晴らしいわね!」
ミトラ「だな。そんなライクだが、ラルクのトリビュートバンドのはずが最近オリジナル曲を発表したんだ」
ランナ「……え? それってアリなの??」
ミトラ「まあ、賛否両論が凄いみたいでな。気持ちは分かるんだが、他の方のコメントで記載されているように、有限な時間だからやりたいことをやるという選択肢も悪くないと思うぞ」
ランナ「うーん、でもラルクは活動続いているんでしょ?」
ミトラ「主にライブ活動をたまにやっているくらいで、新曲発表があるのが奇跡レベルなんだよな。と言っても、今年はじめにアニメタイアップで2021年以来の新曲"YOU GOTTA RUN"がリリースされたのだが」
ランナ「以前のシングルから三年半以上経過しているのね……寡作になっているのが残念よ」
ミトラ「ラルクはアルバム出すことなくなったからな、ゆえにライクがオリジナル曲を出したのであれば今後期待している人も居れば、ライクをやるのであればラルクをやってくれと否定的な人も居る」
ランナ「ラルクのメンバーはどうなのかしら? hydeさんはソロでよく活動しているのは分かるのだけど」
ミトラ「kenさんはセッションバンド等で活動しているし、yukihiroさんはDIR EN GREYの京さんとPetit Brabanconというバンドをやっているぞ」
ランナ「それぞれは現役なのよねぇ。ラルクがまだ突き進んでくれることを願っているわ。さて、ライクのオリジナル曲についてだけど、どんな曲なのかしら」
ミトラ「では聴いてみるとするか」
ランナ「とてもカッコイイわね。沙魚川さんはこちらを聴いてどう思ったの?」
ミトラ「私は肯定的なので、全然アリだ。コメントでは『HYDEソロ寄りだ』と書かれていたが、何となく分かるな。ちなみに作詞作曲はボーカルのjekyllさんが担当している」
ランナ「あら、jekyllさんが作っているのね。もしtetsuyaさんが作曲するなら、それはラルクで発表して欲しいという気持ちがあるわ」
ミトラ「今後どうなるだろうな。で、この発表のニュースなんだが、四月下旬だ」
ランナ「先月じゃないの。どうして今頃になってこの話を?」
ミトラ「昨日知ったんだ」
ランナ「そ、そう……。ところで、お腹空いたわね」
ミトラ「そうだな。焼肉ライクに行くか」
ランナ「なんかあたしもその気分だったわ。行きましょ」