実際に散歩した内容をわざと写真なしで投稿する企画です。場所についてはGoogle Mapさんの地図を利用しています。
登場人物
年齢:25 / 性別:女 / 身長:142cm

喫茶店『緑飴』の経営者。宮島の鹿を撮影しまくった。
五百木 冬風 (いおぎ ふゆか)
年齢:22 / 性別:女 / 身長:157cm

未虎と話が合う客。弥山に行ってみたかったが、登るまでが大変そうなので諦めた。
小永光 蘭那 (こながみつ らんな)
年齢:24 / 性別:女 / 身長:152cm

雑貨店『すかーれっと』の経営者。沙魚川と五百木が想像以上に酒飲みであることに驚いている。
初の広島県に降り立った三人。
宮島に出向き、嚴島神社で参拝をした後、初の御朱印をいただいた。
広島旅行①
midoriame.com
宮島表参道商店街──。
フユカ「いろんなお店があってどこ入るか迷っちゃいますね~。……あ! 早速見つけましたよ、揚げもみじ饅頭!」
ミトラ「紅葉堂という店だな。看板の写真を見ただけでも美味しそうだ!」
ランナ「ひとつ200円というのも手頃で良いわね、こしあんを買おうかしら。って、もう二人購入したの?!」
フユカ「アハハ、気になっちゃってすぐ買っちゃいました。いただきまーす。…………え!! これ、めちゃめちゃ美味しいですよ! サクふわで一瞬で食べ終えちゃいました」
ミトラ「ホントだ! これはいくらでもいけるぞ!」
ランナ「これは美味しすぎるわね。ビックリしちゃった……って、五百木さんどこ行ったの?」
ミトラ「また買いに行ったみたいだな」
ランナ「まったく、これでお腹いっぱいになったら他のもの食べれなくなるわよ?」
フユカ「クリームとほしぞら抹茶を買ってきました! こちらも中はとろーり熱々で最高です! どうしよう、無限に行けるんですけど」
ランナ「ちょっとちょっと、そのくらいにしておきなさい。美味しいから気持ちは分かるけど。ところで、ほしぞら抹茶って普通の抹茶と違うの?」
フユカ「味は抹茶です。広島千茶荘で取り扱っているブランドの『ほしぞら茶』を使用しているそうですよ」
ミトラ「さて、次はどこに行こうか……ん?」
店員「クラフトビール飲んで行かれませんかー?」
ミトラ「こちらのMIYAJIMA BREWERY(宮島ブルワリー)という店に行ってみても良いか?」
ランナ「あら、沙魚川さんってお酒飲むのね。行ってみましょ」
フユカ「色んな種類のクラフトビールから選べるみたいですね。サイズはS、M、Lのどれにしますか?」
ミトラ「ふふん、ここは飲み比べをしてみたいから、お試し3種類にしてみるぞ!」
フユカ「お、それは良いですね。アタシもそれにします! 蘭那さんはどうしますか?」
ランナ「そうね、あたしも同じものにするわ。あと五百木さん。ここ、カキフライがあるわよ」
フユカ「えっ?! 宮島の牡蠣ですよね!?」
店員「そうですよ~。ちなみにお試し3種類の各カップはSサイズより小さいですが、よろしいでしょうか?」
フユカ「ですね! あとカキフライもお願いいたします!」
店員「かしこまりました! それでは、こちらの6種類のクラフトビールから三つお選びください!」
- HIROSHIMA MORE MORE LEMON
広島有数のレモンの産地、瀬戸田のレモンピールを使用し、レモンの香りとフルーティさが特徴。 - 宮島 OYSTER STOUT
宮島産の牡蠣を使用した黒ビール。ほのかに燻製香が香ります。 - 宮島 WEIZEN
フルーティな味わいの白ビール。なめらかな口当たりが特徴。 - BEST WISHES
さわやかな苦みとベリーや柑橘を彷彿とさせる香りが特徴。 - PALE ALE
華やかな柑橘系の香りと苦味に特徴があるビール。 - HOPPY PILSNER
ホップの爽やかな苦味と柑橘系のジューシーな香りが広がるスッキリとしたキレ感が特徴。
ミトラ「よし、では1と3と4にするか!」
2分後──。
店員「3種類のクラフトビールとカキフライです、ごゆっくりどうぞー!」
フユカ「見てください、カキフライが大きい! 今まで見てきた牡蠣が小さすぎるほどに!」
ランナ「牡蠣の濃厚さが広がって、とっても美味しいわね! クラフトビールとの相性良すぎるわ!」
ミトラ「これは凄いな! カキフライとクラフトビールで人間永久機関が完成するのではないか?」
ランナ「変な言い方するわね……」
ミトラ「はじめにHIROSHIMA MORE MORE LEMONを飲んだが、名前の通りほんのりレモンの爽やかさを感じるな」
フユカ「宮島 WEIZENはシンプルなクラフトビールといったところですが、コクがあってとても美味しいです!」
ランナ「BEST WISHESは説明にあるようにベリーの味わいを感じて、あたしでもグイグイ行けちゃうわね。というか大好きな味よ。ずっと飲んでいたいわ」
フユカ「揚げもみじ饅頭を食べてクラフトビールとカキフライを食べて、ほんと最高すぎますよ!」
ミトラ「さて、これからどうしようか」
ランナ「そうねぇ、こちらのやまだ屋でもみじ饅頭を買っても良いかしら? 揚げもみじ饅頭は最高だったけど、ノーマルなもみじ饅頭も食べたいのよね」
ミトラ「確かにそうだな。って、色んな種類のもみじ饅頭があるな」
フユカ「アタシは変わり種が気になるので、ヨーグルトもみじとチョコもみじを買います!」
ランナ「アイテム入手したわね。そういえば、揚げもみじ饅頭の時はなかったけど……」
フユカ「どうやら揚げもみじ饅頭はドット絵作成が難しすぎて、断念したそうです」
ランナ「そ、そう……。ところで、沙魚川さんが試食しているソレは何かしら?」
ミトラ「これは桐葉菓(とうようか)だ。四角い形で生地がもっちりとしていて美味しいぞ! 私はこれも買うとしよう」
ランナ「あら、確かに美味しいわね! あたしも買うわ」
フユカ「そういえば、五重塔が改修中だったので見れませんでしたね」
ランナ「そうねぇ、しっかりと足場が作られていたわ」
ミトラ「……ん?! さっきまで舟が通っていた大鳥居の海が消えて、人がたくさん歩いているぞ!」
フユカ「お、引き潮になってますね! これも見ものですよね。ほとんどが修学旅行生で溢れていますが」
ランナ「別に良いじゃないのよ……」
ミトラ「さて! ひと通り巡ったから、そろそろ広島駅に戻るとするか」
フユカ「ですね。本当はあなご飯を食べたかったのですが、想像以上の値段の高さにビビッて、結局食べるのを諦めました……」
ランナ「でも、後悔しない? 確かに高かったけれど……」
フユカ「いえ、駅弁としてあなご飯の弁当があるらしいので、それをいただこうかと思ってます!」
ミトラ「お、それなら私も帰りの新幹線でいただきたいな! では、船に乗るとしよう」
ミトラ「よーし、では宮島口駅に戻るぞー!」
フユカ「宮島と大鳥居がどんどん遠くなっていきます。寂しくなりますね……」
ランナ「ふふ、また行きましょう。二人は宮島どうだったかしら?」
ミトラ「とても良いところだったな! 鹿が可愛かったぞ」
フユカ「はい、凄く楽しかったです! 宮島に行くことが出来て本当に良かったです。カキフライが美味しくて……あ。あああ!!」
ランナ「うわ! 急にどうしたのよ?!」
フユカ「宮島の牡蠣……カキフライしか食べてないですよ! 焼き牡蠣や牡蠣串、色んな牡蠣グルメを食べ忘れてました!!」
ミトラ「言われてみれば、カキフライだけだな……広島駅付近はそんなに牡蠣グルメ無いから、また次回行く機会があれば今度こそは牡蠣を堪能しようではないか」
フユカ「ですねぇ……うう……」
ランナ「もう、五百木さん。揚げもみじ饅頭食べれたんだから良いじゃないの」
フユカ「違いますよ蘭那さん! 牡蠣が食べたかったんですよ!」
ランナ「なかなか後悔が凄まじいわね……」
広島駅──。
ミトラ「帰りの電車も人が多かったなぁ。ということで、広島駅に戻って来たぞ」
ランナ「昼以来なのに懐かしさがあるわね。16時半だけど、そろそろチェックインする?」
フユカ「確か、チェックインは17時でしたっけ。なかなか良いタイミングで戻って来れましたね」
ミトラ「そうだな。大阪の時と違って何となく17時に指定してみたんだが、正解だったな!」
ランナ「そうね。じゃ、早速ホテルに向かいましょっか」
法華クラブ広島──。
フユカ「戻ってきました。チェックインお願いいたします!」
スタッフ「7階がお客様のお部屋です。ドアはカードキーを使用して、壁側の差込口に差し込むとお部屋の照明が点きます」
フユカ「なるほど! 外出する時は一声かけてカードキーを預ける感じでしょうか?」
スタッフ「いえ、そのまま出ていただいて問題ございませんよ。但し深夜1時以降は施錠いたしますので、その際はカードキーを使ってご入館ください」
フユカ「かしこまりました。ありがとうございます! では、早速7階に行きましょう!」
ミトラ「いつもフロントと対応してくれて助かるぞ、五百木」
フユカ「いえいえ。未虎さんはタメぐちで喋るでしょうし、蘭那さんは高圧的になる可能性がありますからね」
ミトラ「ハハハ、それは否定できないな」
ランナ「ど、どうかしらねぇ。あまり自分ではそう思わないんだけど、気を付けなきゃ……」
ミトラ「さて、部屋に到着したぞ。カードキーをタッチして、と……」
フユカ「おお、素敵な部屋ですね。ではアタシと蘭那さんはそれぞれ部屋に荷物を置きましょうか」
ランナ「そうね。少し待っていてちょうだい」
ミトラ「宮島を練り歩いたし、このままベッドで横になったら寝てしまいそうだ……」
フユカ「お待たせしました! まだ時間ありますし、これから外出しますか?」
ミトラ「そうだな。広島県に来たなら、必ず行くべき場所があるだろう」
ランナ「平和記念公園ね」
ミトラ「ここから近いので、今から行くとしよう。一旦、ブログの人にバトンタッチをするぞ」
ホテルチェックイン後に外出し、平和記念公園を訪れました。
今まで写真や本、映像等でしか見たことがなかった原爆ドームを肉眼で初めて見たのですが、実際に見るまで、緊張しながら歩いていました。
私はその時代の人ではないとは言え、小学生の頃から1945年の惨禍について授業で聞いたうえ、忘れてはならないことなので、いつか広島県に行かなくてはと思っていました。
世界遺産である原爆ドームをこの目で見た時、しっかりと佇むその姿に悲惨さが痛いほどに伝わり、そして本当に辛かったですね……。写真で見たものより色鮮やかで、その鮮やかさが更に惨状を表しているかのようで、胸が痛くなりました。
周囲の観光客は写真を撮っていましたが、私は撮ることができませんでした。撮影することに問題はないというのに。海外観光客が広島県に訪れている以上、おそらく理解はしているだろうし、ただのフォトジェニックとして利用している訳ではないと信じたいです。
暫く黙祷をし、平和の鐘をそっと鳴らして、その場を後にしました。
折り鶴と原爆の子の像前──。
フユカ「……平和記念公園、生命と平和の尊さをしっかりと感じて、忘れてはいけないことだと改めて実感したなぁ。あれ、未虎さんと蘭那さん、どこ行ったんだろう」
海外観光客「[英語:]すみません、ちょっと良いですか?」
フユカ「え?! は、はい!」
海外観光客「[英語:]よろしければ、写真を撮っていただけないでしょうか?」
フユカ「(ピクチャーって聞こえたけど……ああ、写真撮影か!)お、オッケー!」
→海外観光客のスマホを受け取る
フユカ「(おお、原爆の子の像前で決めポーズしている。まあ、記念撮影だからそういうのもあるか。って、写真撮る時って『はいチーズ』で良いんだっけ?!)」
海外観光客「[英語:]よろしくお願いいたします」
フユカ「え、えーと、オッケーイ!(英語分からなすぎて『オッケー』しか言えないの情けない……念のため、3枚撮影しておこう)」
海外観光客「[英語:]撮影できましたか?」
フユカ「い、イエス……お、オッケー?(『いかがでしょうか』って英語で何て言うんだろう……)」
海外観光客「[英語:]……良いですね! 撮影ありがとうございます!」
フユカ「あ、オッケー! アハハ……(ああ、基本的な英語すら喋れないの恥ずかしい……)」
ミトラ「五百木、海外観光客の写真撮影していたな」
ランナ「それにしても五百木さん、オッケーしか言ってなかったわね」
フユカ「二人とも、居たんですか?! 大変だったんですよー!」
ミトラ「ハハハ。それにしても、おりづるタワーは18時で閉館だから入れなかったな」
ランナ「そうね。……あら、この噴水凄いわね。祈りの泉という名前だそうよ」
フユカ「ホントだ! 天に届くのではないかと言うほどに高く昇ってますね」
ミトラ「おお、とても迫力があるな!」
ランナ「では、そろそろ行くとしましょうか」
ミトラ「だな。ではブックオフに行くか!」
ランナ「……え、ブックオフ? 広島県に来てまで行くの?」
フユカ「探し物は中古CDですから、店舗によって揃いが違うんですよ。一緒の時もあるんですけど」
ミトラ「と言うことで、これから広島大手町店と広島段原店の二店舗を歩いて行くぞ!」
ランナ「広島大手町店はここから歩いて行けるけど、もうひとつの広島段原店は2.5kmくらいあるわよ? バス使わないの?」
フユカ「知らない街は歩いて楽しみたいんですよ、アタシたち」
ランナ「そ、そう……分かったわ」
ミトラ「それにしても、広島の町は路面電車が走っているから驚きだな」
フユカ「広島電鉄、通称広電ですね。とても良い雰囲気ですよねぇ」
ミトラ「と言うことで、一軒目のブックオフ広島大手町店に到着だ」
フユカ「道中、自転車で爆走しながら叫んでいるお爺さんが居ましたね」
ランナ「あれ、何だったのよ……では早速入りましょ」
約20分後──。
ミトラ「さてと、では次のブックオフに行くか」
ランナ「……何も買ってないわね」
フユカ「CDコーナーを隅々まで見たのですが、買うものはひとつも無かったですね」
ミトラ「ま、そんなこともあるからな。これから歩いて35分くらいかかるが、どうする小永光」
フユカ「先にホテルに戻っても良いですよ」
ランナ「そ、それはイヤよ! あたしも付いて行くわ!」
ランナ「良い街並みねぇ。疲れが気にならないほど素敵な場所よね」
ミトラ「そうだな。……お、シダレヤナギがあるぞ。今でも力強く生きていて、リスペクトだな」
ランナ「次第に森に行っているような気がするんだけど……本当にブックオフがこの先にあるの?」
ミトラ「マップではそう案内しているからな。森を歩くのではないから安心してくれ」
フユカ「トンネルに入りますよ。車で通るようなトンネルを歩くって、なんか面白いですね」
ランナ「ホントにどこに向かっているのかしら……」
ミトラ「見てみろ、森を抜けた先は街だぞ」
ランナ「ちょっと安心感はあるわね。でもブックオフらしき看板は無いけど……」
ミトラ「と言うことで、ブックオフ広島段原店に到着だ」
ランナ「あら、ショッピングモールのイオンじゃないの。もしかして、ブックオフがイオンに入っているってこと?」
フユカ「そういうことです! ミーナ天神の中に入っているのと一緒ですね」
ミトラ「では、早速行ってみるとするか!」
約20分後──。
ミトラ「では、ホテル付近に戻るとするか」
ランナ「ここでも何も買わなかったじゃないの……」
ミトラ「仕方ないだろ、欲しいものが無かったのだから」
フユカ「でも、未知のブックオフ探検は相変わらず楽しかったですよ。たまに凄いCDがあるかも知れないですから、行かないと分からないものです」
ランナ「なかなか大変なことをするわねぇ。バスは無いのかしら?」
フユカ「ありそうなんですが、バス停が見当たらないですね。歩いて戻りましょうか」
ランナ「そ、そう……」
ミトラ「ということで、今回は以上だ」
フユカ「とても良い旅になっていますね! 次回も楽しみましょう!」
ランナ「ブックオフの購入ゼロは良い旅に入るのかしら……」
次回
「そういえば昨日、ガッツリと広島風お好み焼きを食べてしまったな」
「朝食が楽しみすぎて暫く寝付けませんでしたねぇ」
「そんなことしなくても沙魚川さんは可愛いわよ!!」
③に続く